元気をくれる緑の味方*ニラの効果とおいしい食べ方

なんとなく体が重い日、疲れがとれにくいと感じるとき。
そんなときこそ、日々の食事に「元気のもと」をちょっとだけ足してみませんか?
今回ご紹介するのは、スーパーでもおなじみの野菜「ニラ」。
料理に入れると、香りがふわっと広がって食欲をそそる存在です。
実はこのニラ、昔から「元気が出る野菜」として親しまれてきました。
強い香りの中には、体を内側から元気にしてくれるチカラがぎゅっと詰まっています。
この記事では、ニラにどんな効果・効能があるのか、
そして日々の食卓で楽しめるおいしい食べ方まで、やさしくわかりやすくご紹介します。
身近だけど、ちょっと奥深いニラの魅力。
読んだあとに「今日のごはんに使ってみようかな」と思ってもらえたらうれしいです。
ニラってどんな野菜?
ニラは、細長い葉と、独特の強い香りが特徴の緑色の野菜です。
炒めものや餃子の具に使われることが多く、家庭でもおなじみですね。
見た目はちょっと地味かもしれませんが、実は栄養たっぷりでとっても頼りになる存在。
少し加えるだけで、料理の風味がぐんと豊かになります。
スーパーでは一年中見かけますが、実は春(3~5月)と秋(9~11月)が旬の時期。
旬のニラは、葉がやわらかくて香りもよく、味もしっかりしています。
また、ニラには「葉ニラ」「黄ニラ」「花ニラ」などの種類もありますが、
よく使われるのは、鮮やかな緑の「葉ニラ」です。
使い方によっては、シャキッとした食感も楽しめるし、
じんわり甘くなることもある、ちょっと奥深い野菜なんです。
ニラの元気になる効果・効能
ニラには、体を元気にしてくれる栄養がたっぷり。
昔から「スタミナ野菜」として親しまれてきたのには、ちゃんと理由があるんです。
◆ 疲れた体にうれしい栄養
ニラに多く含まれているビタミンB群は、食べたものをエネルギーにかえる働きをサポート。
とくに「ビタミンB1」は、疲れやすい人にうれしい栄養素です。
さらに、ニラ独特の香りのもとになっているのがアリシンという成分。
これはニンニクやネギにも含まれていて、血行をよくしたり、体の中からぽかぽかにしてくれるはたらきがあります。
ビタミンB1とアリシンは一緒にとることでパワーがアップ。
疲れたときにニラ入りの料理を食べると、元気が出るのはそのおかげかもしれません。
◆ 冷えや肩こりが気になるときにも
ニラは「温め食材」としても知られています。
血のめぐりをよくしてくれるので、冷え性の方や肩こりが気になる方にもぴったり。
体の芯からあたためてくれるので、寒い日やエアコンで冷えた体にもやさしいですよ。
◆ お腹の調子をととのえる
ニラには食物繊維もふくまれていて、腸の動きをサポートしてくれます。
毎日スッキリしたい方や、便秘が気になる方にもおすすめです。
ニラは、一度にたくさん食べなくても、少しずつ毎日のごはんに取り入れることで、
体がじんわり元気になっていくようなやさしい野菜です。
ニラのおいしい食べ方

ニラは加熱すると香りがやわらぎ、甘みが出て食べやすくなります。
さっと火を通すだけで、色も鮮やかに。調理もかんたんで、食卓に取り入れやすい野菜です。
ここでは、ニラの風味をしっかり楽しめるおすすめの食べ方を3つご紹介します。
◆ シンプルがいちばん「ニラのおひたし」
まず試していただきたいのが、さっとゆでておひたしにする方法。
ニラを2~3cmほどに切って、熱湯で軽くゆで、冷水にとって水気をしぼります。
あとは、かつお節としょうゆをかけるだけ。
とても簡単ですが、ニラのやさしい香りと甘さをそのまま味わえる、
素材のちからを感じるひと皿です。
◆ ごはんがすすむ「ニラと卵の炒めもの」
ニラと卵は、とっても相性のいい組み合わせ。
フライパンに油をひいて、溶き卵をふんわり炒めたら、一度取り出し、
次にニラをさっと炒めて、卵を戻すだけ。
しょうゆや塩こしょうで味をととのえると、
ごはんがどんどんすすむ、シンプルなのに大満足なおかずになります。
朝食にも、お弁当にもおすすめです。
◆ 体が温まる「ニラたっぷりスープ」
スープに入れると、ニラの香りと栄養を手軽にとることができます。
お味噌汁、中華風スープ、卵スープなど、どんな味付けにもなじみます。
特に寒い日や、体調がいまひとつの日には、
ニラをたっぷり入れたスープで、心も体もぽかぽかに。
どれも特別な材料は使わず、ふだんの台所にあるものですぐに作れます。
ぜひ、日々のごはんに「ニラのおいしさ」を取り入れてみてくださいね。
ニラを食べるときのちょっとしたポイント
ニラは手に入りやすくて調理もしやすい野菜ですが、ちょっとしたコツを知っておくと、もっとおいしく、もっと元気にいただけます。
◆ 加熱しすぎに注意
ニラは火が通りやすいので、さっと加熱するのがポイントです。
炒めものやスープに入れるときは、最後の仕上げに加えるくらいでOK。
火を通しすぎると、香りや栄養が逃げてしまうことがあります。
短い時間でさっと調理すると、ニラ本来のシャキシャキ感や風味がしっかり残りますよ。
◆ 生で食べるときはよく洗って
おひたしや薬味など、生のまま使いたいときは、よく洗って水気を切ることが大切です。
ニラの葉の間には土や汚れが入りやすいので、流水でやさしく洗いましょう。
そのあと、キッチンペーパーなどで水分をしっかりふき取ると、調味料がなじみやすくなります。
◆ 冷蔵・冷凍保存もOK
買ってすぐ使わないときは、冷蔵保存で3〜4日ほどもちます。
乾燥を防ぐために、新聞紙やキッチンペーパーで包んでからポリ袋に入れると◎。
また、ざく切りにして冷凍すれば1〜2週間保存できます。
使うときは、凍ったままスープや炒めものに入れられて便利ですよ。
ちょっとしたコツをおさえるだけで、ニラのおいしさも栄養も、しっかりいただけます。
身近な野菜だからこそ、ていねいに扱ってあげたいですね。
おわりに

ニラは、ふだんの料理にそっと寄り添ってくれる、やさしくて頼もしい野菜。
香りや色だけでなく、体の中から元気をくれるチカラも持っています。
むずかしいレシピでなくても、さっと炒めたり、スープに加えたりするだけで、
毎日の食卓に「ちいさな元気」がそっとプラスされるはずです。
季節の変わり目や疲れがたまりやすいとき、
「今日はニラを使ってみようかな」と思い出していただけたらうれしいです。
これからも、身近な食材でこころと体をととのえる、
そんな日々の食べ方をいっしょに楽しんでいきましょう。
💡ワンポイント
ニラは独特の香りがあるため、食後に気になる方は、
食後に緑茶を飲んだり、リンゴをかじったりすると口の中がさっぱりしますよ。


